9〜10月「ベジタリアンフェスティバル」
太陰月の新月の9日9晩を、プーケットでは毎年この祭りと定めております。この期間、中国系の人々は、しきたりに従って、儀式を行います。繁栄と健康と日々の感謝という意味合いがあるらしいですね。
ベジタリアンフェスティバルに参加する心構え10か条とは
1.身体を清く保つ
2.台所を清め、儀式に参加していない者と食を共にしない
3.白い衣服を身に付ける
4.肉体、精神とも健全に保つ
5.肉など、命の宿ったものを食さない
6.異性と交わらない
7.アルコールを摂取しない
8.喪中の者は儀式に参加してはならない
9.妊婦は儀式を見てはならない
10.月経中の女性は参加してはならない
メインはその名の通り「期間中、菜食主義者になる」というものです。
肉だけではなく、命の宿ったものも全てダメ。牛乳などの乳製品は一切ダメなので、
パンもバターもダメ、クッキーとかのお菓子類もダメ、卵もダメ、卵が使われた料理も一切ダメです。
・・・となると、食事の幅が激減してしまいますよね。
というわけで、登場するのが「チェー」という名前の食品類。これはこの祭り用
(もしくは菜食主義者用)に清められた食べものとして主に販売されます。
「斎」という黄色いマークが目印です。これは油から、豆乳から、インスタントラーメンまであるんです。
本当に徹底しています。また、この期間には「チェー」用お菓子なども売られますので、
これだけはちょっと楽しみです。
●ベジタリアンフェスティバルの由来
歴史は1825年にさかのぼります。当時Phraya Talangと呼ばれていた場所では、錫が豊富にとれるということで、沢山の中国人労働者が働いていました。ここは豊かな土地であったのにも関わらず、マラリアが蔓延していたらしいです。あるとき、中国歌劇団がここを訪れ、パフォーマンスを行ったところ、
不意に彼らは病に冒されてしまいました。
しかし、彼らは菜食主義の儀式に従い、神に敬意を払った事で、この病から見事回復したと言われています。それ以来、土地の繁栄を健康を祈り、はじめられたこのお祭りが、
ベジタリアンフェスティバルと呼ばれているそうです。
●フェスティバルの儀式
フェスティバルには、島内の中国寺院を中心として、様々な儀式があります。中でも有名なのはごうごうと燃える火の上を裸足で歩いたり、ほっぺたに串を差して歩くパレードなどが有名です。
あのパレードは、プーケットだけではなく、タイのほかの地域からも参加する人が多いらしいです。どうもトランス状態で「行かなければ〜!」という気になるとかで、オカルトっぽいなぁ〜と思います。しかし、串だけでなく、電話線を通したり、笛とか通したりしてる人もいるので、遠くから見てみたいなぁとは思います。
最終日の夜、12時に儀式は終了となりますが、最後の夜はなぜか爆竹の投げ合いが、あちこちで起こります。この日の夜安易に外に外食へ行く人は危険です。ヘタすると火傷をしますし、目に爆竹の火が入ったとかでケガする人などもいます。とにかくあちこちでドンパチ!!やるので気をつけましょう。
12時にはみんなが一斉に爆竹を鳴らして祭りは終了。終わった人たちがまずすることといえば・・・フライドチキンを買いに行き、ムシャムシャ食べるんですっ!!
9日とはいえ、つらかったのね〜・・・という光景がみられます。
お祭りの期間は、島内にある中国寺院周辺は、交通規制などがおこなわれます。赤や黄色の看板や中国文字の入った旗がひらめいていたら、中国寺院の近くと思ってください。周辺には屋台がたくさん出並びますよ。
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