ラノーン〜コソーン旅行(2002年12月)

先週の週末、恒例のビザトリップに行ってまいりました。
タイで長期滞在する人だったら、必ずや体験するこのビサトリップ。皆さん、
色々な情報を駆使し、いかに楽しく、安くタイビザを更新できるか・・・と
更新の度にドキドキ、ワクワクされてる方も多いと思います。

3ヶ月前、さくらこはペナン島へ行ってきましたが、今回は仕事も忙しく
休みが取れても一泊二日、しかも会社から「忙しいから、携帯が繋がらない
と困る!」と言われ、一体どうしようかと悩んでいたら、ちょっと面白い情報が。

プーケットから車で5時間のラノーンの対岸に、ミャンマー領であるのに
タイ資本のホテルのある島があるらしい・・・というもの。
ミャンマー領だけど、タイ資本なので、携帯電話も普通に使えるし、プーケ
ットから、車と船とホテルがパックになったパッケージがあるらしい。
そして、ホテルには、何と免税品店と、カジノがあるらしいーーー。

ななな、なんて面白そうなんでしょう! さくらこは調べれば調べるほど、
この島に行きたくて、うずうずしてしまいました。料金とパンフレットを
取り寄せ、即日申し込みしちゃいました。

その島の名前はタイ語で「コ・スーン」。又の名を「Thaahtay Kyun Island」
ミャンマー領ですが、タイ人が出資をして、この島全体をひとつのリゾート
として借り、ホテルを建設しているそうです。ホテルの名前は「アンダマン
クラブ」といいます。

土曜日の朝8時半、プーケットタウンの旅行会社前集合。(この旅行会社、
プーケットエアーの代理店もやっており、バンコクからコ・スーンへの
パッケージも扱っているということでした)

この日の乗客は韓国人二人、ヨーロピアン四人、タイ人二人、そして私
日本人一人という顔ぶれ。このホテルに泊まるのは、ほとんどがカジノ目当
ての、お金持ちのタイ人と聞いていたので、バスの国際的な顔ぶれにあれ?
と思いましたが、後で考えると、タイ人は、自分で運転して行くみたいです。
あ、ちなみに、タイ国内では、ギャンブルが禁止のため(名目上・・・ね?)
カジノをやりたい人は、パスポートのいらないこの島にこぞって行くということです。

ミニバスは、平均時速120キロで、飛ばす飛ばす・・・。その振動のせい
か、私のノーパソは、着いた時には起動しなくなっていました(泣)。
パンガーに入り、懐かしのカオラックを通過するときは、ドキドキしました。
(以前、カオラックについては、マガジンでも書きましたね?)
カオラックって、何もないところが魅力の、静かなビーチリゾートだったの
が、ここへきて、通りの両側が工事、工事、工事・・・大変な建設ラッシュ
に見舞われていました! 以前といっても、ほんの7,8ヶ月前ですが、そ
の時にはなかったテナントビルや、レストランがいっぱいーーー。びっくり
しました!看板で、ショッピングセンターが建設予定なんて告知しているの
もあり、その変貌ぶりに目を見張りました。(帰りは夜通ったのですが、ネオ
ンがたくさんで、明るさが絶対以前の2倍ぐらいになっていました・・・)

まあ、いいのか悪いのか。カオラックが全く違う場所に生まれ変わりつつあ
ることは確かです。

タクアパーを通りすぎた後は、似たような田舎の風景が続き、眠気に教われ
熟睡・・・気がつくと、すでにラノーンに到着していました。ラノーンには
天然温泉があることでも知られていますね。

アンダマンクラブには、何と専用の船着場がありました。そこで一同バスか
ら降り、桟橋手前にあるタイイミグレーションにて、出国手続きをします。
タイ人は、パスポートは必要なく、IDのコピーのみでOK。外国人はパス
ポートが必要です。この船に乗り、島に渡るだけでも、500バーツかかる
ということです。また、有効期限5日前までのビザがあればいいですが、な
い場合には、15$(750B)を支払わなければならないということです。
さくらこはイミグレーション代も全て込みのパッケージを利用したので、何
もせずまっているだけ。運転手が全部用意してくれたものを持って、桟橋か
ら船に乗ります。船で国境超えをするため、乗船前に一応荷物チェックあり。

船ですが、100人ぐらい乗れるぐらいの小さな船です。朝から1時間おき
ぐらいに、ラノーンとコ・スーンを往復しているとのこと。船は週末のせい
か、ほぼ満席で、見回してみれば、乗客の80%以上はタイ人!そしてあと
15%ぐらいがミャンマー人で、外国人は5%ぐらいでした。
船は快適で、約20分ぐらいで対岸に到着します。対岸といっても、海の上
からみると、やはりタイとミャンマーは全然違った雰囲気を持っています。
多分、私がタイを良く知らなければ、似たような風景に映ったかもしれませ
んが、半分タイ人の目からみると、ミャンマーの印象は、タイよりもさらに
「泥臭い」雰囲気が漂っていました。でも、嫌いじゃない。

船が着くと、みんな一斉に船から降りて、早足で移動。いかにも、何度も
通ってる〜・・・というカンジでした。初心者の私は、オタオタと皆に付
いていきました。着いたところにも、同じように小綺麗な桟橋があり、橋
を渡りきったところに、小さなイミグレーションがあります。タイ人は、
持っているIDのコピーを渡すだけ。外国人は、パスポートチェックがあ
り、何と、イミグレで出国までパスポートを預かると言われました。

船着場からまた小綺麗なバスが待っており、それに乗って、坂道を登ると
小高い丘の上に、ホテルが見えてきます。ミャンマーとモダンが混じった
そのホテルこそ、アンダマンクラブ。

いやー、パッケージ料金が妙に安かったので、それほど期待していなかっ
たのですが、想像以上にいい感じのホテルでした。ホテル曰く5星と言っ
ていましたが・・・さくらこ評価では4星ぐらいかな?

ロビーではビルマの木琴を演奏していました(竪琴じゃないのね)。従業員
は、ビルマ衣装でしょうか。男性も女性もサロンを巻きスカート風に着て
いました。従業員のほとんどが、タイ語を話せますし、レストランのメニュ
ーはタイ料理が中心。タイへの電話も国際番号なしだし、ハッキリ言って、
タイにいるのとまるで同じ! ミャンマーなのに、タイにいるのと変わら
ないのには、不思議な感覚を覚えました。しかし、タイ人を対象にした商
売なので、食事やホテル内設備使用料など、とってもリーズナブルでした。

この島、ホテル以外には何もなく、ホテルは丘の上にあるしで、外に出る
には船を使わなければならないという、ほぼ無人島状態になります。
ここに来るのだったら、ホテルでおいしく食事を楽しみ、カジノ三昧し、
バーで海を見ながら一杯なんていう、のーんびりしたホテルライフがお似
合い。

さて、期待のカジノは、ロビー脇にあります。18歳以上だったら、誰で
もプレイ可能。服装もTシャツ&サンダルでOK。スロットマシーンが中
心で24時間ずーっとオープンしています。でもちっちゃい。子供のゲー
ムコーナーと変わらないっていう程度のものでした。それでもタイ人のオ
ジサマ、オバサマが頑張っていました。もっと24金やダイヤモンドのア
クセサリーをじゃらじゃら着けたタイ人がいるのかと思ったら、普通のタ
イ人ばっかりで拍子抜け。せっかく金持ちそうな人がいたら、友達になっ
ておこうと思ったのに。(?)

カジノの向かいは免税店になっています。免税があるというので、化粧品を
たくさん買おうと、お金を用意してきたのに、売っていたのはチョコレート
とお茶・・・(これ、免税なんですか?)。化粧品はサンプルだけが置いてあ
っても中身がなかったり、陳列もひどい〜〜。でも、お土産買うには外に店
もないし、仕方ないので買いましたよ、チョコレート。・・・という程度。
お酒はシーバスとか、レミーマルタン、サントリーがちょこっとあるだけで
売り場の3分の2を占めるのは「アンダマンクラブ・オリジナルスコッチ」。
値段300バーツちょっと。まるで洗脳のように、こればかりが陳列してあ
りました。ああ、こんな免税店!

でもまあ、のんびりタイマッサージやビューティーサロンを楽しんだり、
フィットネス使ったり、クローズまでロビーバーで粘ったりと、ホテル内で
これでもかっていうぐらい、設備を使い捲くりました。(だって外出れないんだもん)

翌日は、コ・ソーンというところへ行く、ホテル主宰のミャンマー島観光に
参加することにしました。観光はビクトリアポイント、お寺、ローカルショ
ップ、コーヒーショップをまわる、2時間半ほどのツアーで、一人たったの
200バーツ。3名以上の参加があれば催行するというツアー、ラッキーに
も他2名の参加者があったため、無事催行。ホテル前の税関の代わりにもな
る船着場より船にのり、タイ色の濃い孤島を脱出し、ミャンマーの大地へと
出発しました。

この観光は、ミャンマー人のゲストリレーションの男性(オカマ・・・か?)
が、英語で案内してくれました。参加したのは私の他、インド人と韓国人の
旅行者で、身なりのキチンとした、紳士な感じの二人組み。

さくらこのように、タイで仕事をもっている人で、携帯を肌身離さずなんて
人には、このビザトリッププログラム、かなり便利なのではないかと思いま
した。プーケットの旅行代理店などで扱っていますので、プーケットで日を
持て余してしまっている方にもお勧め。カジノもいい気分転換になりますよ。

最後に、アンダマンクラブ、とってもスタッフが優しく、サービスもとても
良かったので又来たいと思わせるホテルでした。船の出航時間になると、
出航合図であるベルを持ったボーイが、ベルを鳴らしながらホテルの中を歩
く、その涼しい音の響きが妙に印象的でした。


アンダマンクラブ ミャンマー・ラノーン VISA パッケージ

1泊2日 シングル 2796バーツ ツイン 2028バーツ
(料金は一人あたり 2003年3月現在)

―料金に含まれるもの―
プーケットからラノーンへの往復送迎(エアコンVAN)
ホテル代+朝食
ホテル内レストランでの夕食(セット又はビュッフェ)
ラノーンーホテル間の船往復と、イミグレーション代
ウェルカムドリンク

スケジュール
【一日目】
08:30 プーケットタウン出発
13:00 ラノーン船着場到着 ボートにてホテルへ
18:00 ホテル内レストランにて夕食
【二日目】
07:00−10:00 朝食
15:00 ホテルチェックアウト
16:55 船乗船 ボートにてラノーンへ
17:30 ラノーンにて入国審査後、バンにてプーケットへ
21:30 プーケット到着 


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